伊豆大島台風26号被災者の会・事務局は、5月26日(月)に川島町長宛に以下の要望書を提出いたしました。昨年の被災前から、雨が降るたびに冠水してしまう道路側溝の治水工事を早急に着工していただくべく、東京電力下地域の被災住民と、伊豆大島台風26号被災者の会・事務局との連名で、要望書を提出した次第です。本格的な梅雨時を迎えるにあたり、一日でも早い工事の実施をしていただき、被災住民の不安を払拭していただけることを願ってやみません。

大島町町長 川島 理史 殿


東電下地域の治水工事に関する要望書

すでに、周知のこととは思いますが、東電下地域も台風26号による甚大な被害を受けました。家屋の全壊2軒はもとより、何よりも一瞬の判断と偶然としか思えないような状況下で辛うじて生き残った、助かったというのが正直なところです。

たまたま目が覚めて庭で濁流が渦を巻いているのを見て、家屋からの脱出を決断した女性と子供一家や渦に巻き込まれてしまいご主人の腕1本で引き揚げられた奥さん、4時間に渡って玄関ドアが破られないように、濁流と押し問答をしたりとか、思い出すだけでもよく生き残れたなというのが、正直なところです。

あれから7か月が経ちました。この地域の治水対策問題は、災害前から、都・役場は認識されている事案だと思います。災害後もその後の27号・低気圧による大雨の時にも現認しに来てもらっています。

しかしながら、危機感と恐怖感を覚えながら治水工事の要請を何回も訴えているにもかかわらず、未だに「検討課題」にとどまっています。命は助かったから、こうして生きているからこそ、災害後の工事着工の至急の開始を訴えることができているものだと思います。
仮設住宅に入っている者もいますが、日々、雨に怯えながら残った家屋で暮らしている家もあります。週末ごとに、個人でできうるかぎりの治水工事もやっております。どうか日々の暮らしが安心してできますように、一刻も早い治水工事の着工を決断してくださることを要望いたします。(27年度の工事ではなく、至急の着工を切に願います。)

1)東電下の町道の排水路を住宅側に新たに作って下さい。
2)町の意思で都道の側溝の幅と深さを広げる工事を都に要請して下さい。
3)都道の冠水を防ぐために、都道下の管を大きい物に替える工事を都に要請して下さい。
以上のことを要望いたします。