5月26日に、被災住民と被災者の会事務局連名で提出した要望書に対する川島町長からの回答書が、2か月以上も経った7月29日になってようやく届けられました。
しかし、内容は私たちの期待を大きく裏切り、失望させるものでした。台風や大雨は待ってはくれません。
現実に、大島だけではなく全国各地で、例年の一か月の平均雨量がわずか一日で降るということが起こっています。土砂災害や河川の氾濫、道路の冠水など、人命を危険にさらすような危険個所に対する対策は、早急に行われなければならないのではないでしょうか。
東電下地域は、昨年の被災前からそうした危険が住民から指摘され、町にも対策を施すように要望もなされていました。しかし、何らの対策もなされることなく、昨年の10月16日を迎えてしまったのです。奇跡的に人命の被害は免れましたが、犠牲者が出ても不思議ではないほど大きな被害を受けた地域です。こうしたことを考えれば、早急な対策が必要ではないでしょうか。
今後も被災者の会事務局は、粘り強く町との交渉を継続していきます。
(※町長からの正式な回答文書を事務局の責任においてリライトしました。)
東電下地域の治水工事に関する要望書について(回答)
大島町町長 川島 理史
平成26年5月26日付けで要望のありました標記の件について、下記のとおり回答します。
記
1 東電下の町道の排水路を住宅側に新たに作ってください。
(回答)
町道・湯の浜連絡線道路については、東京都市町村土木補助事業の対象となるよう
要望しているところであり、採択されれば27年度に実施します。
なお、整備事業は舗装改修も含めて3千万円の予定です。
2 町の意思で都道の側溝の幅と深さを広げる工事を都に要請して下さい。
3 都道の冠水を防ぐために、都道下の管を大きい物に替える工事を都に要請して下
さい。
(回答)
質問事項2、3について、一括して回答します。
現在、町と大島支庁は連携して元町地区内の都道、町道の総合的な雨水排水計画策定について調整中であり、この計画に基づき必要に応じて27年度以降順次整備していきます。